睡眠薬の取り扱い

 

先日ネットサーフィンをしていましたら、製薬会社の社員が、自ら薬物の違法使用をツイッターで暴露していたという記事を見かけて、大変驚かされました。
しかもこの社員は、違法行為をしたという自覚もなかったそうで、ただただ言葉を失うばかりです。

ことの発端は、この社員のツイッターでのツイートです。
この社員はツイートの中で、会社の社員達が親しい関係にある薬局からハルシオンの後発の薬をまとめて購入して、お酒に入れて飲んでいることを暴露したのです。

お酒にハルシオンの後発薬を入れて飲むなんて、薬に関わっている人たちにあるまじき、常軌を逸した飲み方であるとしか言いようがありませんね。
通常の薬の飲み方としては、薬の飲み方としては信じられない話ですよね。

薬は水で飲むのがベストと言われているのに、よりによってアルコール=お酒とは。
さらにこの製薬会社の社員は、飲み会で上司のお酒にもこっそりハルシオンを入れて飲ませるという悪ふざけもしていたようです。

いくら酒の席で無礼講とはいえ、これは犯罪行為ですね。
厚生労働省の関係者の話によりますと、もしツイートで女子社員が暴露していた行為が真実であるとするなら、明らかに違法性があるということです。
飲み会に使うために、製薬会社の社員にハルシオンを販売するという薬局の人間の行為そのものが、麻薬及び向精神薬取締法に抵触しているからです。

違法ドラッグ

薬局を経営している人間は、親しい仲の人に薬を販売するときであっても、安易に法律に抵触するような販売の仕方はしないように心がけないといけませんね。
違法と言えば、最近は違法ドラッグが問題になっているようですね。

薬剤師関連のニュースサイトには、内閣府消費者委員会が違法ドラッグ対策の提言を厚生労働相に提出したという記事もありました。
この記事によりますと、現在、違法ドラッグが青少年も簡単に入手できる状態であるということが大きな問題になっているそうです。

このため内閣府消費者委員会は厚生労働相に対して、指定薬物の指定の迅速化およびその取り締まりの強化、当局の連携強化、そして、違法ドラッグの実態把握と、消費者への情報提供をすることを要請したのです。

こうした内閣府消費者委員会の提言の内容には、すでに厚労省も実行していることも多く含まれています。
厚労省は、指定薬物の指定の迅速化として、国内の販売の前に海外で流通している薬の成分を指定などを行っていたりしています。

取り締まりの強化策として、厚労省は薬物の包括指定ということも行っています。
これは、化学構造が似ている成分の薬剤を幅広く規制できるものです。
違法ドラッグの取り締まりの強化をしたり、取り締まりの仕組みも新しく作るべきだという認識は、厚労省と内閣府消費者委員会の間で一致しているようです。

また、内閣府消費者委員会は、違法ドラッグの被害の拡大を防ぐためにも、関係省庁が連携して個人輸入の監視や規制を強化していくべきだという提言も行っています。