夏との向き合い

扇風機夏が近づくと、心配になってくるのが熱中症です。
熱中症は、気温25度以上の夏日が多くなってくる5月からみられるようになり、気温30度以上の真夏日が続く梅雨明け後の7月下旬から8月上旬くらいが要注意です。
また、これ以外での月でも、夏日、真夏日と予想される日は警戒した方がいいでしょう。

熱中症を予防するには、いくつかのポイントがあります。
その一つめは、睡眠不足を避け、風邪を引かないようにすることです。
体調を崩していると、どうしても熱中症になりやすくなるので、くれぐれも炎天下での運動などは控えるようにしましょう。
二つめのポイントは、外出するときの服装に気を配ることです。

熱中症に注意するようにテレビなどで報道されているときは、メッシュのTシャツやポロシャツなど、通気性のよい服装をするように心がけ、外出するときはきちんと帽子をかぶるようにしましょう。
都会の方では、炎天下でも帽子をかぶらずに外出する人が大半のようですが、これは一番熱中症を引き起こしやすいので避けた方がよいでしょう。

どうしても帽子をかぶるのが嫌だという場合は、日傘を用意するのも手です。
ところで、スポーツの応援など、いろいろな事情があって炎天下で頑張らなければならない場合に有効な方法があるのをご存じでしょうか。

それは、日傘と帽子を両方使うことです。
私の母はこれで炎天下の仕事を乗り切ったこともあります。
日傘は、紫外線カットの効果がもっとも強い黒色がおすすめです。
これに加えて、水分補給もこまめにしておくのとベストでしょう。
こまめな水分補給も、熱中症を予防するうえで重要なポイントです。

早めの対処

実は、のどが渇いたと思ったときには、相当な水分が身体から失われているのです。
のどが渇かないうちに、定期的に冷たい飲み物で水分を補給しましょう。
汗をかく夏は、汗とともに塩分も身体から失われてしまいますので、スポーツドリンクでそれを補給するとよいでしょう。

スポーツドリンクの他に、最近は熱中症予防専用のドリンクも多く販売されていますので、スポーツドリンクはどうも苦手だ、という人はそちらの方を試すのもよいと思います。

また、熱中症を防ぐためには、自分の年齢のことも頭に入れておくことが大切です。
特に、まだ身体の機能が成熟していない子供や、体力が低下してきている高齢者が熱中症になりやすいといわれていますので注意しましょう。

これらのことをふまえたうえで、夏、炎天下になりやすいところにレジャーに出かけるときは、必ず冷たい飲み物を入れた水筒やスポーツドリンクなどを用意し、日陰を作れる大きなパラソルやレジャーシートといったものを持っていくとよいでしょう。

それでも熱中症になってしまったときは、基本的に身体を冷やしたり、冷たい水などで水分補給をするとよいと言われていますが、意識がないほど重症の人の場合は、かえって水分補給は禁物ですので注意しましょう。
意識がないという場合はすぐに救急車を呼んだ方がよいでしょう。