薬の現状

薬というものは生活に密着した非常に身近な存在です。
しかし、一言で薬と言っても風邪薬から胃薬などのような身近な薬から抗がん剤などまでその種類はさまざまです。

私達が体調不良のときなどに活用している薬は、大きく分けてドラッグストアなどの薬屋で販売されている医薬品と、病院を受診して医師が出した処方箋がないと買えないものがあります。
薬屋と病院の処方箋の違いについて、ある程度はご存知の方も多いかと思いますが、ここで少し掘り下げてみましょう。

ドラッグストアなどで販売されている薬は、何千種類もある医薬品の中の約半数ほどです。
そのため、ある程度の症状であれば、病院で処方箋を出してもらわなくても、気軽に入手することがきます。
つい最近、インターネットによる医薬品の販売が解禁され、一部のスイッチ医薬品や劇薬を除いた99.8%のものは購入出来る様になりました。

処方箋が必要な薬

それでは、処方箋がないと購入できない医薬品とはどういうものかというと、一つの薬に一種類の成分しか含まれていない効き目が優先されている薬になります。

風邪で医者にかかると複数の薬が出されて驚く人がいますが、この薬には一種類の成分しか含まれていないので複数の薬が必要になるのです。
そのような薬は要指導医薬品と言います。

それに対して、一般用医薬品というのは一般の人が派遣などの薬剤師のアドバイスのもとにドラッグストアで購入し、自分の判断で使用する薬です。

医師から出された薬と一般的なドラッグストアで購入出来る薬の大きな違いとして、使用期限があります。
基本的に医師が処方した薬は、病気や症状が治るまでの日数分だけ処方されるため、使い切ることが前提とされているので使用期限は記載されていません。
症状が消えたと思っても、自己判断で飲むのを止めたり、薬を残しておいて次回使うなどという事は基本的にはしてはいけないのです。

逆にドラッグストアなどで購入した薬には使用期限が記載されています。
1回で使い切る訳ではないという事がその理由で、品質を維持するためにも定められた保管方法で保管しておく必要があります。
効き目に関しては、医師が処方した物は1つの薬に1つの成分なので、効き目が非常に強いですが、ドラッグストアで購入できるものは1つの薬に様々な成分が配合されているため、それぞれの成分量は少なめで、効き目は弱めです。

しかし幅広い人に使用される事を前提に作られているので副作用は出にくくなっており、効き目よりも安全性を優先させていると言えます。
また、保険適用が多い処方薬と異なり、ドラッグストアなどが自由に価格設定できるので店によって価格帯に違いがあります。
それぞれ特徴が異なるので、上手く使い分けるようにするとよいと思います。