根本治療ではない
抗パーキンソン病薬についてですが、対処療法的なものなので根本治療で活かされているわけではありません。
根本治療というのは、病根そのものを取り払ってしまうという療法です。
つまり、根本治療を終えた後は病根がありませんので、治療を継続する必要がないのです。
ですが、そのような状況にあっても抗パーキンソン病薬は受けいられています。
その理由ですが、今まで謎とされていた病気であったのが、パーキンソン病だからです。
パーキンソン病は、年齢にして50代後半から多くなり、70歳までで多く見られるという特徴がある病気です。
今までは、医師によってパーキンソン病の治療方法が異なっていました。
今では抗パーキンソン病薬のような新薬が開発されているため、新薬の投与のみで対処療法的な対応を試みている医師が増えているのです。
パーキンソン病は個人差が激しいため、抗パーキンソン病薬を用いても目立った効果が見られないケースも存在します。
ですが、今までとは違いデータ上でパーキンソン病が明らかにされているため、データを元にした抗パーキンソン病薬には注目が集まっているのです。
パーキンソン病は、脳内のドパミン量(DA)が低下することで起きる・・・とされているため、抗パーキンソン病薬はそのDA低下を防ぐ目的で開発が進んでいます。
ただ、このような対処を行っていると相対的にアセチルコリン(ACh)が増えてしまうので、そのような問題点を克服する必要もあります。
パーキンソン病にかかると、足などに対して特徴のある症状が出るとも言われています。
ですが、抗パーキンソン病薬はそのような特徴についても若干抑えてくれるため、生活に支障がある人ほど期待しているお薬なのです。
このような症状も、今ではノルアドレナリン量が不足すると起きる・・・ということがわかっています。
そのため、現在の抗パーキンソン病薬は治療そのものを早める、そして体内で分泌されているものの低下を抑えるという目的で開発が進んでいます。
抑えておきたい抗パーキンソン病薬のポイント
抗パーキンソン病薬には重要なポイントも定められています。
まず、ドパミン(DA)に関する作用を増強する目的で開発されているので、今では段々とその効果も上がってきている状況です。
ただ、これらの対処を行っても個人差が激しいという実態は変わっていません。
そのため、抗パーキンソン病薬を服用しても効果が認められない個人も存在するのです。
それと、アセチルコリン(ACh)の作用を減少させる目的でも開発が進んでいます。
これらの開発が進んでいくことで、パーキンソン病特有の症状を抑えられるというのが、抗パーキンソン病薬の長所でもあるのです。