漢方の原点とは
漢方の原点ですが、西洋薬とは違い多くの臨床データに助けられ、今でも高い評価を得ている副作用の少ない薬として有名な薬が漢方薬です。
漢方と聞くと血行を整えてくれるイメージがありますが、正確な表現では「チームプレーにより血行などが改善している」というものがあります。
例えば、自然由来の植物をせんじて飲むと、体内において気血が整う仕組みになっているのです。
すごく効果がありそう・・・と思ってしまいますが、実を言うとこの状態はチームプレーではありません。
他の植物もせんじて一緒に飲むようにすると、気血が整うだけでなく体がポカポカと温かくなっていきます。
これにより体内にたまっている毒素が、汗や尿となって体外に排出されるわけです。
もし、体内にたまっている毒素が残ったままだと、気血が整った後にまた気血が悪くなってしまいます。
気血というのは血行のことだと思ってください。
漢方の場合は、心と病に対して有効な成分が用いられているので、気持ちも血行も改善しているだけなのです。
それと、漢方の原点というのは西洋薬との対比により成立している一面があります。
これは西洋薬のほうが漢方薬より効き目が無い・・・という意味ではありません。
部分的な治療においては西洋薬、そして全体的な治療においては漢方薬が優れているという意味で用いられています。
今では、西洋薬と漢方薬を分類するような扱いも減っているため、病院でも医薬品、漢方薬を同時に処方することが増えているのです。
さらに、漢方の原点には歴史があるものという特徴もあります。
西洋薬の歴史の数倍の歴史が漢方薬にはあるため、このようなことも覚えておいたほうが良いでしょう。
漢方薬は多くの人が試し飲みされているため、ここまでの進化を遂げました。
このような試みは今もなお続いていますので、人類が橋渡しを行い続けた結果で最新の漢方薬が誕生している・・・といっても過言ではありません。
あらゆる病気を克服できる?
漢方の原点にはあらゆる病気を克服できるという思想も含まれます。
これは新陳代謝、免疫力、自然治癒力に対して訴える力が、漢方薬には多く含まれているという意味で用いられています。
例えば、風邪のような症状を思い浮かべてください。
西洋薬では一時的な対処が可能となっているだけで、恒久的に病気を防げるわけではありません。
ですが、漢方薬は新陳代謝を上げる効果もあるので免疫力が上がります。
免疫力が上がると丈夫な体になるので、将来的な病気に対して打たれ強い体が手に入るのです。
自然治癒力というのは怪我、病気に対する打たれ強さだと思ってください。
人間本来が持っている力で恒久的に病気を防ぐ・・・、それが漢方の原点なのです。