メリットの大きいメトグルコ

大日本住友製薬が出しているメトグルコは、糖尿病のための薬剤です。
糖尿病の専門医が好んで使う薬ということで、その効果の高さや使いやすさは折り紙付きです。
様々なメリットがありますので、他の糖尿病薬に比べても有用性の高い薬だと言えるでしょう。

糖尿病への効果を示す指標となるHbA1c低下の値を見てみると、メトグルコは非常に良い数値を出しています。
その上、低血糖リスクは他の薬と比べても低い状態ですので、高い効果を示しつつ低血糖のリスクを抑えられるということで、とても使いやすいのが特徴です。

そして、患者さんにとってうれしいことに、薬価が低いというポイントもあります。
とても使いやすく値段が安いのですから、糖尿病の専門医が好んで使うのも納得でしょう。

メリットの割に使用量が少ない

このように、メトグルコは他の薬剤と比べてもたくさんのメリットを持っているのですが、現状では使用量が少なめです。
糖尿病とその薬について熟知している専門医は、当然メトグルコを勧めるのですが、それ以外の医師では使用割合が低い傾向にあるとされています。

その理由としては、薬の認知度があまり高くなく普及が進んでいないということが考えられます。
値段が安いということもあり、製薬メーカーでもあまり力を入れて宣伝活動を行っていないこともあるでしょう。
そのため、医師にとっても患者さんにとってもメリットの大きい薬を、薬のプロである薬剤師がよく知って、認知度を高めるようにするのも価値があることでしょう。
これから普及が進めば、このメトグルコの使用量が増えてくることもあり得ますので、しっかりとした情報を身に着けておきたいものです。

副作用についての事前説明をしっかりとする

このメトグルコの服用に当たっては、副作用についての説明を丁寧にすることが肝心です。
メトグルコの副作用の1つには消化器への影響が挙げられます。
下痢や悪心などの症状が現れることもありますので、事前に説明しなければなりません。

しかし、この症状は用量依存的なものですので、服用を続けていくうちに症状が収まっていく傾向にあります。
そのため、副作用が出る可能性について説明すると同時に、薬に慣れると症状も収まってくるので、心配する必要はないですよ、といった説明を加えることも大事です。
患者さんの中には、副作用のことを心配する人も多く、副作用が出るとすぐに使用を中止してしまうこともありますので、こうした説明は重要です。

リスクを抑えつつ効果が高い薬ですので、患者さんが安心して使い続けられるように、プロとしてサポートしていきたいものです。